最適化問題の性質をより良く理解するために、以下の例を考えてみましょう:
(この関数は、制約のない最適化ルーチンのドキュメントで例題関数として使用されています。)
図1
図1はの等高線図を示しています。とラベル付けされた等高線は、等値線または関数が特定の一定値をとる線です。点は局所無制約最小値です。つまり、の値()は周囲のすべての点よりも小さくなっています。関数には複数のこのような最小値が存在する可能性があります。
点は鞍点と呼ばれます。これは、線ABに沿っては最小値ですが、CDに沿っては最大値となるためです。
の最小化問題に制約(単純な境界制約)を追加しても、解は変わりません。図1では、この制約はを通る直線で表され、線上の影は許容されない領域()を示しています。
非線形制約を追加すると(図1の曲線の影付き線で表されています)、は実行可能点ではなくなります。これはとなるためです。新しい制約付き問題の解はとなり、これは実行可能領域内で最小の関数値を持つ点です(ここで)。