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11.5 その他の新たな組込手続 [5.3.1]
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組込サブルーチン EXECUTE_COMMAND_LINE はコマンドラインをOSのコマンドプロセッサに渡し実行させます。
このサブルーチンは以下に示す順番の通りの5つの引数を持ちます。
CHARACTER(*),INTENT(IN) :: COMMAND (実行されるコマンド)
LOGICAL,INTENT(IN),OPTIONAL :: WAIT (コマンドの実行終了を待つかどうか。デフォルトはtrue)
INTEGER,INTENT(INOUT),OPTIONAL :: EXITSTAT (コマンドの結果値)
INTEGER,INTENT(OUT),OPTIONAL :: CMDSTAT (以下参照)
CHARACTER(*),INTENT(INOUT),OPTIONAL :: CMDMSG (CMDSTATがゼロ以外の場合、エラーメッセージ)CMDSTATは正常終了の場合にゼロとなり、コマンドライン実行がサポートされていない場合は −1 となり、 WAITが指定されていて且つfalseであるにも関わらず非同期実行がサポートされていない場合は −2 となります。 その他のエラーが発生した場合には正の値となります。 CMDSTAT が存在しない場合でゼロ以外が返されるであろう状況が生じた場合にはプログラムが停止します。 リリース 5.3.1においては全てのシステムでコマンドライン実行がサポートされていますが、非同期実行はどのシステムでもサポートされていません。
例えば CALL EXECUTE_COMMAND_LINE('echo Hello') はおそらく ‘Hello’ をコンソールウィンドウに表示します。
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組込関数 STORAGE_SIZE(A,KIND)
は A と同じ動的型と型パラメタを持つスカラ実体が配列要素として格納された場合の(パディングを含む)大きさをビット単位で返します。
KIND 引数は省略可能です。
結果はInteger型で種別はKINDもしくはKINDが省略された場合には基本種別となります。
A が割付もしくはポインタの場合には、 遅延型パラメタ(例:CHARACTER(:))を持つ場合もしくはCLASS(*)である場合を除き、 割付する必要はありません。 また多相ポインタである場合には未定義状態でなければなりません。
例えば STORAGE_SIZE(13_1) は8(ビット)となります。
