ナビゲーション:前へ 上へ 次へ
3.4 コマンド
- alias
- コマンドの別名一覧を作成します。
- alias name text
- 置換値をtext とする新たな別名name を作成します。 置換用テキストは一語である必要はなく、空白を含んでいても構いません。
- assign var = expr
- expr の値を変数var に割り当てます。 変数としてはスカラ、配列(部分配列を含む)、スカラ成分、配列成分の要素が 許されますが、構造型であってはなりません。 値はスカラ式(詳細は“数式”の項を参照)でなくてはなりません。
- cont
- 停止したところ(ブレークポイント、または割込みによる)から実行を開始します。
- delete n
- ブレークポイント番号n を削除します。
- delete all
- すべてのブレークポイントを削除します。
- display
- それぞれのブレークポイントに到達した際に表示する数式をリストします。
- display expr
- それぞれのブレークポイントに到達した際に表示する数式の一覧にexpr を追加 します。 Expr は部分配列であっても構いません。
- dump
- すべての局所変数とその値を表示します。
- down [n]
- フォーカスを(現行の手続きによってコールされている手続きに)1段下げます。 n の指定がある場合にはn レベル下げます。
- help [topic]
- 指定されたtopic に関する、あるいはdbx90全般に関する簡単なヘルプメッセー ジを表示します。
- history
- 履歴コマンドバッファをリストします。
古いコマンドは次のようにして実行できます:
- !!
- 最後のコマンドを繰り返します。
- ! n
- 履歴バッファ中のコマンドn を繰り返します。
- ! -n
- 最後からn 番目のコマンドを繰り返します。
- history n
- 履歴コマンドバッファのサイズをn コマンド分にします。 履歴コマンドバッファサイズのデフォルト値は20です。
- if expr
- これはブレークポイント(‘stop’)コマンドに対する修飾子であって、独立 したコマンドではありません。 式expr (スカラ数式)が.TRUE.(または0以外)になるまでブレーク ポイントのトリガーは行われません。
- list [line1[,line2]]
- プログラムの次の10行を、現行ファイルの行line1 を、あるいは現行ファイルの 行line1 からline2 までをそれぞれ表示します。
- next [n]
- 現行(または親)手続きの次のn 行(デフォルトは1)を実行します。 これらの行に含まれる手続き参照は内部にブレークポイントがない限り最後まで実行 されます。
- print expr [,expr]...
- expr (スカラ数式、部分配列、構造型成分、または任意のデータ型の変数) の値を表示します。複数の数式を指定する場合にはコンマで区切って指定します。
- quit
- dbx90の処理を終了します。デバッグ対象のプログラムの実行も即座に打ち切られま す。
- raw dbx-command
- dbx-command コマンドを直接“dbx”に引き渡します。 通常使用においては推奨できません。
- rerun [command-line]
- プログラムを再実行します。その際、指定されたcommand-line をプログラム に引き渡します。command-line の指定がない場合には直前のrunまたは rerunコマンドからのcommand-line が引き渡されます。
- run [command-line]
- プログラムを新規に実行します。その際、指定されたcommand-line をプログ ラムに引き渡します。command-line の指定がない場合にはブランクのコマン ド行を引き渡します。
- scope [name]
- 現行手続き名を表示するか、またはフォーカスを指定された手続きname に セットします。
- status
- 現在設定されているブレークポイントの一覧を表示します。
- step [n]
- プログラムの次のn 行(デフォルトは1)を実行します。その際、参照手続き 中のステップもカウントします(手続き参照の中へステップ単位に入り込みます)。
- stop name
- 変数name がアクセスされたときにトリガーのかかるブレークポイントを設定 します。 name は‘at’または‘in’であってはいけません。 このコマンドはSolaris、HP-UX上では使用できません。
- stop at lineno
- 現行手続きを含むファイルの行lineno にブレークポイントを設定します。
- stop in name
- 手続きname の先頭にブレークポイントを設定します。 実際のブレークポイントは最初の実行文の位置においてではなく、手続きの初期化の 開始時に発生する点に注意してください。 ‘MAIN’という手続きが存在しない場合にはその名称を使ってメインプ ログラムを特定することができます。
- undisplay expr
- “display”リストからexpr を除去します。
- up [n]
- フォーカスを(現行の手続きの呼出し元へ)1段上げます。 n の指定がある場合にはn レベル上げます。
- whatis name
- name の正式名を記述します。
- where
- アクティブな手続きのスタックをそれらの仮引数名と共に表示します。
- which name
- 別のスコープからのアクセスにも使用できるname に対する完全な修飾形を表示 します。
