nAG Fortran コンパイラ 5.2 マニュアル

 
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2.13 未定義変数の検出

未定義変数の使用は-C=undefined オプションを用いることに よって検出できます。 ただしこのオプションを指定してコンパイルされたプログラムは、そのオプショ ンを指定しないでコンパイルされたものと整合性がありません(すなわち全体を どちらか一方で統一的にコンパイルする必要があります)。 この理由から、-C=undefined-C または -C=all の一部にはなっていません。

現状、-C=undefined の使用には他にも種々の制約があります。

  1. ALLOCATABLE機能とは整合性がありません。
  2. 初期化されたCOMMON中のポインタとは整合性がありません。
  3. 利用できる組込みモジュールはF90_KINDF90_STATF90_IOSTATのみです。
  4. CHARACTER配列からの内部的なREADに際しては、該当要素が実際には 読まれないにしても、指定された配列サブオブジェクト全体が“定義”されている 必要があります。
  5. CHARACTER配列への内部的なWRITEは、該当要素が実際には書かれない にしても、指定された配列サブオブジェクト全体を規定するものとします。
  6. ある種の組込み関数は、たとえその一部が関数の値にとって必要ないにしても、引数 が完全な形で定義されている必要があります。例としては、パディングが必要ないケ ースでのRESHAPEに対するPAD引数、あるいはPACKに対する ARRAY引数の要素でMASK引数の偽要素に対応するものがあげられます。
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