- 私のライセンスキーはライセンスサーバーを必要としますか? [答え]
- ライセンスファイルはどのように作ればよいですか? [答え]
- 環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定は Unix ではどのようにすればよいですか? [答え]
- 環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定は Windows ではどのようにすればよいですか? [答え]
- ライセンスファイルには送られてきたライセンスキーのどの部分を書き込めばよいですか? [答え]
- "Format error in licence file" と言うメッセージが出でライセンスが有効になりません。 [答え]
- Unix において、"No licence found for this product" と言うメッセージが出てライセンスが有効になりません。ライセンスファイルには製品に対するライセンスキーが正しく書き込まれています。 [答え]
- 1つのライセンスファイルに複数のライセンスキーを持つことができますか? [答え]
- サーバー制御ファイル(naglmd.ctl)にノードロックライセンスキー(FULL, NODE)を書き込んで使えますか? [答え]
- 複数のライセンスファイルまたはライセンスサーバーを指定するにはどうすればよいですか? [答え]
- 同じマシンで khostid を実行する度に KUSARI ID の値が異なるのですが、どうすればよいですか? [答え]
- 現在使っている Kusari ライセンスサーバーのバージョンを知りたいのですが、どうすればよいですか? [答え]
- デフォルトのポート(7733)以外のポートでライセンスサーバーを利用したいと思っているのですが、その事を nAG に伝える必要がありますか? [答え]
- nAG Fortran Compiler のライセンスキーをインストールノートの指示通りにデフォルトの場所に設定したのですが、ライセンスが有効になりません。 [答え]
- ノードロック(またはトライアル)ライセンスキーが有効になりません。何を確認すればよいですか? [答え]
- 上記 FAQ 1〜15 を見ましたが、私の問題は解決しませんでした。どうすればよいですか? [答え]
- 私のライセンスキーはライセンスサーバーを必要としますか?
ライセンスタイプが FLOATING または SITE のライセンスキーはライセンスサーバーを必要とします。
その他のライセンスタイプのライセンスキーはライセンスサーバーを必要としません。
(テキストファイルにライセンスキーを書き込んで、環境変数 nAG_KUSARI_FILE にファイル名を設定します。特に USB キーはマシンの USB ポートに挿すだけでご利用いただけます。)
- ライセンスファイルはどのように作ればよいですか?
nAG から電子メールでライセンスキーが送られてきたと仮定します。
以下の手順でライセンスファイルの作成を行ってください。
-
まずは、ライセンスファイルの名前を考えてください。
ファイルの名前は任意で構いません(例えば nag.key など)。 -
テキストエディタを開いて、1. で考えた名前のテキストファイルを作成してください。
例えば、Windows では Notepad (Microsoft Word ではなく)、Unix では vi や emacs (ワードプロセッサではなく)などをご利用ください。
ファイルの保存先は任意で構いません(例えば、製品のインストールディレクトリなど)。 -
電子メールからライセンスキーをコピー&ペーストでファイルに書き込んでください。
なお、行末には1つ以上の改行を入れてください。
(ライセンスキーが書き込まれたテキストファイルをライセンスファイルと呼びます。) - (製品コードから始まる)ライセンスキーの全体が正しく書き込まれているかどうかを確認してください。
- ファイルを(上書き)保存してください。
- Unix では、すべてのユーザーに対して読み出しが許可されているかどうかファイルのパーミッションを確認してください。
- 最後に、環境変数 nAG_KUSARI_FILE にファイル名(フルパス)を設定してください。
- 環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定は Unix ではどのようにすればよいですか?
例えば /etc/fl.licence ファイルにライセンスキーが格納されていると仮定します。
以下のように、環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定を行ってください。
Bourne シェルの場合:
nAG_KUSARI_FILE=/etc/fl.licence export nAG_KUSARI_FILE
bash の場合:
export nAG_KUSARI_FILE=/etc/fl.licence
csh(または tcsh などの類似のシェル)の場合:
setenv nAG_KUSARI_FILE /etc/fl.licence
シェルの起動スクリプトにこのコマンドを追加しておくことを推奨します。
- 環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定は Windows ではどのようにすればよいですか?
例えば、環境変数 nAG_KUSARI_FILE に C:¥nag¥fl.licence,myserver: を設定するには、以下のように行ってください。
-
「システムのプロパティ」ウィンドウを開いてください。
コントロール パネル ⇒ (システムとセキュリティ ⇒)システム ⇒ システムの詳細設定
- 「システムのプロパティ」ウィンドウの「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」ボタンをクリックしてください。
-
「環境変数」ウィンドウの「ユーザー環境変数」(全てのユーザーに設定を反映させる場合は「システム環境変数」)の下の「新規」ボタンをクリックしてください。
環境変数 nAG_KUSARI_FILE が既に在る場合:
「環境変数」ウィンドウの「ユーザー環境変数」(全てのユーザーに設定を反映させる場合は「システム環境変数」)の下の変数 nAG_KUSARI_FILE を選択し、「編集」ボタンをクリックしてください。 -
「新しいユーザー変数(システム変数)」ウィンドウの「変数名」に nAG_KUSARI_FILE を、「変数値」に C:¥nag¥fl.licence,myserver: を設定し、「OK」ボタンをクリックしてください。
環境変数 nAG_KUSARI_FILE が既に在る場合:
「ユーザー変数(システム変数)の編集」ウィンドウの「変数値」の先頭に C:¥nag¥fl.licence,myserver:, を追加し、「OK」ボタンをクリックしてください。
NOTE:
パスにスペースが含まれていたとしても、パスをクォーテーションで囲まないでください。
- ライセンスファイルには送られてきたライセンスキーのどの部分を書き込めばよいですか?
以下にライセンスキーの典型的な例を3つ示します。
NPXYZ60NA NODE 2014/12/31 "l5jaTklTpIjckYA61dQ7on=hj5" NPABC60NA FULL "tehwmfuznCPfp3ggjb4xjqtdXg" "bDhQtaXeoCcaazoUkaYNiNybIh" FLXYZ25DA FULL "tggGVadsbHWaT8kLknaFdBngLN" "2pmHEgligk7aUdnZgAJEmd3nvB" & & "IRez6kNCjjhpadmInh7Sn5wVmv"
送られてきたライセンスキーはそのまま全て(製品コード + ライセンスタイプ + [有効期限その他] + ダブルクォーテーション(")で囲まれた部分)を書き込んでください。
3番目の例のようにライセンスキーは複数行に渡る場合もあります。
複数行に渡る場合は改行の前後に & (改行指定子)が付いています。
ライセンスファイルにそのまま改行も含めて書き込む場合は & (改行指定子)も含みます。
もし一行で書き込む場合は、この & (改行指定子)は削除してください。
- "Format error in licence file" と言うメッセージが出でライセンスが有効になりません。
これはライセンスファイルまたはサーバー制御ファイル(naglmd.ctl)に書かれているライセンスキーの行末に改行が無いために出ているエラーです。
ライセンスキーの行末に改行を入れてください。
NOTE:
この問題は Kusari 2.2 で改善されました。
- Unix において、"No licence found for this product" と言うメッセージが出てライセンスが有効になりません。ライセンスファイルには製品に対するライセンスキーが正しく書き込まれています。
これはライセンスファイルが DOS 形式で保存されているために出ているエラーです。
Kusari の Unix 版は DOS ファイル形式を読むことができません。
dos2unix コマンドを使ってファイルを Unix 形式に変換するか、もしくは emacs などのエディタを使って ^M 文字を削除してください。
NOTE:
この問題は Kusari 2.2 で改善されました。
- 1つのライセンスファイルに複数のライセンスキーを持つことができますか?
はい。
1つのライセンスファイルの中に、行毎に異なった nAG 製品のノードロック(またはトライアル)ライセンスキーを書き込むことができます。
また、文字列の先頭にエクスクラメーションマーク(!)を置くことでその行をコメントアウトすることができます。
また、ファイルを読み易くするために空行を入れることもできます。
(例)
! Licence file for nAG products. ! A full licence for the nAG Fortran Compiler, Release 6.0 NPABC60NA FULL "qfrdwhyMoQFkfpm5e6ESprJmtE" ! A trial licence for the nAG Fortran Compiler, Release 6.1 NPXYZ61NA TRIAL 2014/05/05 "EMnxidA3oeojOFlYvi5ibxPjB7" ! A licence for the nAG C Library on this machine, Mark 25: CLABC25NA NODE 2014/12/31 "xhhhTkzEiUPgdIpwIbCHgrBjjv" ! End
- サーバー制御ファイル(naglmd.ctl)にノードロックライセンスキー(FULL、NODE)を書き込んで使えますか?
いいえ。
ライセンスサーバーはライセンスタイプが FLOATING または SITE のライセンスキーだけを認識します。
その他のライセンスタイプのライセンスキーをサーバー制御ファイル(naglmd.ctl)に書き込んではいけません。
- 複数のライセンスファイルまたはライセンスサーバーを指定するにはどうすればよいですか?
環境変数 nAG_KUSARI_FILE に複数のライセンスファイルまたはライセンスサーバーをカンマ(,)区切りで指定してください。
例えば、nAG Fortran Library のライセンスキーがライセンスファイル /etc/fl.licence に格納されており、一方で nAG Fortran Compiler のライセンスキーが myserver と言う名前のライセンスサーバーに格納されていると仮定します。
以下のように、環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定を行ってください。
Bourne シェルの場合:
nAG_KUSARI_FILE=/etc/fl.licence,myserver: export nAG_KUSARI_FILE
bash の場合:
export nAG_KUSARI_FILE=/etc/fl.licence,myserver:
csh(または tcsh などの類似のシェル)の場合:
setenv nAG_KUSARI_FILE /etc/fl.licence,myserver:
Microsoft Windows での環境変数(C:¥etc¥fl.licence,myserver:)の設定方法は FAQ 4 をご参照ください。
- 同じマシンで khostid を実行する度に KUSARI ID の値が異なるのですが、どうすればよいですか?
KUSARI ID は日付と時刻にも依存しているため、khostid を実行する毎に異なった値が出力されます。
ライセンスキーの申請に際しては、同一マシンである限り、どのタイミングで出力された KUSARI ID でも問題はありません。
- 現在使っている Kusari ライセンスサーバーのバージョンを知りたいのですが、どうすればよいですか?
バージョン情報を得るには、ライセンスサーバーを -V オプション付きで実行してください。
(例)./naglmd -V
- デフォルトのポート(7733)以外のポートでライセンスサーバーを利用したいと思っているのですが、その事を nAG に伝える必要がありますか?
はい。
nAG にサーバーライセンスキーの申請を行う際には、必ずご利用のポート番号もお伝えください。
サーバーライセンスキーは、ポート番号によって異なります(例えば、ポート番号 7734 で発行したライセンスキーは、7733 ポートでは有効ではありません)。
特にご利用のポート番号の指定が無い場合は、デフォルトのポート番号 7733 でライセンスキーは発行されます。
- nAG Fortran Compiler のライセンスキーをインストールノートの指示通りにデフォルトの場所に設定したのですが、ライセンスが有効になりません。
nAG Fortran Compiler は、ライセンスキーのデフォルトの格納先として、コンパイラのライブラリディレクトリ(デフォルトでは、/usr/local/lib/nAG_Fortran)
の中に nag.licence という名前のテキストファイル(ライセンスファイル)を作成することを指示します。
(この場合、環境変数 nAG_KUSARI_FILE を設定する必要はありません。)
ライセンスファイルの名前が正しいかどうか確認してください。
特に licence のスペルに注意してください(最後の二文字は se ではなく ce です)。
NOTE:
Kusari 2.2 でライセンス管理されている nAG Fortran Compiler の場合は、(nag.licence に加えて)nag.key という名前もデフォルトのライセンスファイル名として許されています。
- ノードロック(またはトライアル)ライセンスキーが有効になりません。何を確認すればよいですか?
以下の項目を確認してください。
-
環境変数 nAG_KUSARI_FILE が正しく設定されているか確認してください。
1つの方法としては、シェルウィンドウまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを打ってみてください。
Unix(Linux を含む)の場合:
echo $nAG_KUSARI_FILE cat $nAG_KUSARI_FILE
Windows の場合:
echo %nAG_KUSARI_FILE% type "%nAG_KUSARI_FILE%"
環境変数 nAG_KUSARI_FILE が正しく設定されていれば、ライセンスファイルの中のライセンスキーが表示されるはずです。例えば、
FLABC224M TRIAL 2014/07/17 "5VnUdiR+burfp+nxUlxvkPxiMW"
NOTE:
環境変数 nAG_KUSARI_FILE にファイル名(フルパス)を設定する際に、パスをクォーテーションで囲まないでください。
(例えば、"C:¥Program Files¥..." はダメです。) -
ライセンスファイルの名前が環境変数 nAG_KUSARI_FILE の設定値と一致しているかどうか確認してください。
エディタによっては、ファイルの保存時に自動的に拡張子 .txt を付けるものもあります。
例えば、licence.lic としたつもりが、licence.lic.txt になっているかもしれません。Windows などでファイルの拡張子が非表示になっている場合は、本当のファイル名は licence.lic.txt であるにも関わらず、ウィンドウでのファイル名の表示が licence.lic なっている場合がありますので、ファイル名の確認の際には注意してください。
-
ライセンスファイルの中に、ご利用の製品(製品コード)のライセンスキーが正しく書き込まれているかどうか確認してください。
特に、ライセンスキーの行末に改行が入っているかどうか確認してください。
入っていない場合は、ライセンスキーの行末に改行を入れてください。
(Kusari 2.2 以上でライセンス管理されている製品では、この問題は改善されています。) -
ライセンス申請の際にお送り頂いた KUSARI ID が、製品ご利用のマシンで生成されたものであることを確認してください。
マシン固有の情報である KUSARI ID を元に発行されるライセンスキーは、マシン固有のものとなります。
例えば、マシン A で生成した KUSARI ID を用いて発行されたライセンスキーは、マシン B では有効ではありません。
- 上記 FAQ 1〜15 を見ましたが、私の問題は解決しませんでした。どうすればよいですか?
FAQ 1〜15 のアドバイスに従っても問題が解決しなかった場合は、電子メールにて、日本 nAG ヘルプデスクまでお問い合わせください。
その際、ご利用の製品と環境、問題となっている状況をできる限り詳しく書いてください。
(情報が多ければ多いほど、対応を速く正確に行うことができます。)
